研修プログラム

各科研修プログラム

救急科・救急総合診療科

指導責任者より一言

“Anyone, Anything, Anytime”

救急医学は、いつでも、どんな訴えでも、どんな患者さんでも、重症度を問わずに受け入れる唯一の専門科です。「ER型救急」と呼ばれるこのシステムは、これからの日本の救急医療体制の中でさらに重要性を増してくることでしょう。「ER型救急」医療を日々実践することで、一人一人の患者と向き合いながらも病院および地域救急医療体制内での役割、さらには日本におけるこれからのER型救急医療まで、共に考えていきましょう。

(文責: 小山 徹、許 勝栄)

 

概要

当院は平成17年4月より長野県中信地区の新型救命救急センターに指定され、救急車の搬送台数は年間約6,000台あり、屋上ヘリポート直結型救命救急室を利用して年間約70台のヘリ搬送を受け入れ、1次から3次までの幅広い救急診療を行っています。当院の総合診療科は、救命救急センター内に設置されているという背景もあり、様々な訴えをもって受診する患者に対して各科の救急に関連するする領域の診療を行います。また、希望に応じて、とある専門分野での研修を選択することもできます。救急科・総合診療科専門医コース医師は、この「ER型救急」システムの中で幅広い知識と経験を身につけるために研修を行っていきます。臨床研修後に救急科専門医の受験資格もえられます。

 

一般目標

ER型救急医として、患者の生命あるいは体の機能的予後に重篤な影響を及ぼすような病態の有無を検索し、これがある場合は速やかに安定化させることができるよう、救急総合診療に必要な幅広い知識と確かな技術を習得する。同時に、院内においては他の部署と、地域内においては他の救急医療機関及び救急隊と協調性を持ってシームレスな救急医療を展開できるよう、チーム医療の重要性を認識し、リーダーシップを体得する。

 

行動目標

  1. 患者の生命を守るための優先順位を考えながら診療を行う。
  2. 標準的診療と根拠に基づく医療を実践できる。
  3. 救急患者の重症度を正しく評価することができる。
  4. 救急患者の適切なDisposition(入院や帰宅)の判断ができる。
  5. 他科診療部門と連携して診療にあたることができる。
  6. 同時に複数の救急患者の診療を効率よく行うことができる。
  7. ER型救急医としての幅広い知識と技術を獲得・維持するための生涯学習法を修得する。
  8. 救急外来をローテートする初期臨床研修医の指導ができる。
  9. ER型救急医療体制の管理・運営を理解する。
  10. 病院前救急医療体制を理解し、リーダーシップをとることができる。
  11. 救急科・総合診療科の診療に加え、選択した科の専門性をもち、自分で診断・治療ができる
  12. 希望に応じて3年終了時にに救急専門医の受験資格を取得する
 

LS1 OJT

救急専門医による現場指導のもと、救急外来を受診する様々な訴えを持つ患者のfirst doctorとして初期診療にあたり、病歴・身体所見と必要な検査から緊急性の有無を判断し、標準的な治療を行う。また、必要とされる各専門分野における知識と経験を各科ローテーションにより体得し、救急診療の現場でこれを生かす。

 

LS2 勉強会

ERレクチャー
  • 毎週1回、救急医学で要求される幅広い知識を習得する。見逃し症例の分析を中心に教育的な症例経験を皆で共有する
文献抄読会
  • 毎月1回、救急医学に関わる英語の文献を読み、担当者は発表を行う。
 

LS3 学術活動

論文執筆
  • 研修期間中、少なくとも1編の救急医学に関する論文を発表する。
学会の参加と発表
  • 研修期間中、少なくとも3回の救急医学に関する学会発表を行う。
 

EV

  • 検査・治療・手技など、救急患者のマネージメント全般について指導医より評価を受ける。
  • 半年に1回、プログラム責任者との面談を行い、フィードバックを行う。
  • 日本救急医学会専門医試験の受験資格をふまえ、到達度を確認する。
 

募集人員

2名

 

研修期間

  • 日本救急医学会専門医を目指す後期研修の1-3年目を相澤病院専門医コースとする。
  • その後の研修については常勤医師(スタッフ)として行うことができる。
  • 日本従来の集中治療型救急医療も学ぶため、一定期間の国内留学も行う(選択)。
 

経験目標

専門医コース1年目(PG-3):
  • 重要症候の鑑別診断の修得する。
  • 心肺停止や外傷患者診療において、ACLSやJATECに則った標準的診療を行うことができる。
  • 救急医学領域で必要とされる手技(気管内挿管・電気的除細動・胸腔ドレーン挿入など)を修得する。
  • 複数患者の同時診療を行うことができる。
  • ドクターカー(当院ではMobile ERと呼称)に同乗し、一人で現場対応ができる
専門医コース2年目(PG-4):
  • 初期研修医への指導を行う。
  • 複数患者の同時診療を行うことができる。
  • メディカルコントロールを理解し、地域における自らの役割を果たすことができる。
  • 患者とその家族等、同僚医師、他職種医療従事者、救急隊員、行政関係者等とのコミュニケーション能力を向上させ、良好な人間関係を構築できる。
  • 松本広域救急との集団災害時訓練やDMATへ参加・出動する
  • 外因死・異常死・他殺死体などに対し、警察と連絡をとり検視の手配など正しく対処できる
  • 救急隊との事後検証会に参加し、特定行為(除細動・気道確保・静脈路確保)に対する指示要請を正しくできる
専門医コース3年目(PG-5):
  • 初期研修医への講義・指導を行う。
  • 複数患者の同時診療を行いながら、救急外来患者全体の流れを効率的に振り分けることができる。
  • 診療上および管理上の問題に対処できる。
  • 救急科専門医の取得に向け、不足した症例の経験、書類の作成
 

週間スケジュール(例)

 
  カンファ カンファ     カンファ  
午前 ER ER ER ER    
午後 ER ER エコー 画像診断    
夜間帯     ER レクチャー   ER  

選択により専門科を施行

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